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日本ジュニアサッカーリーグ2011 第25回菅平大会

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大会主旨
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「自発サッカーを育むために」
現在の日本におけるサッカー(特に子供のサッカー)指導には、基本的な誤りがあると思われます。あらゆるスポーツと同様サッカーにおいても、まず基本に個人としてのプレイヤーがあって、その上でそれら一人一人の(例え子供であっても)異なった個性を持った選手が11人集まってチームを組み、ゲームを展開するところに、純粋な個人競技には見られない、サッカーとしての複雑さや面白さが生まれるのです。
ところが集団主義的な傾向の強い日本社会では、特に未だ個人が十分に確立していない子供たちの個性を無視して、一足飛びにグループ(チーム)扱いしているのがよく見られます。すなわち柔軟なボール扱いや、相手方選手と競り合いながらボールを受け取るときの態勢の取り方、ボールのキープの仕方などは言葉の場合などと同様、4・5歳から15・16歳の第二次成長期に習得ーそれも各個人に応じた習得ーがなされなければ、決して身に付いたものとはなりません。ところがこの最も重要な時期に、子供に自由にプレーさせることよりも、むしろチームの一員として「歯車」的な役割を、それも優勝したところで大した意味も無い地区大会などで勝ち進むという、極めて短絡的成果至上主義を押し付けているのです。それのみならず、小学生から中学・高校と学校を変わるたびごとに指導方針が変わっていくのが実情です。実は日本のトップレベルの選手たちでさえ、このような学校スポーツの環境の中で育ってきたため、外国のナショナルチームの選手たちと比べて、基本的なボール扱いや得失点につながる大切な局面でのポジションの取り方など、創造的な発想を要求される点において、はるかに劣る結果となります。勝つーそれも低レベルで短絡的に勝つーことだけを、子供たちの自発性を認めず頭から叩き込むのでは、サッカーはうまくなりません。
そうではなくてゲームに勝ちたければ、子供自身が「どうすれば勝てるか」と自分自身の頭で考え、また体を主体的に訓練する(つまり練習のしすぎでサッカーが嫌いになる、少なくともサッカー飽和状態になるまでやらせるのではなく、好きだからこそ練習もする)環境を作ることが重要なのであり、長い目で子供たちの自発的な成長を見守り、必要な場合にのみ、それも最小限の助言に留め、長期的な視野を持って指導されることが、今もっとも求められていることなのです。
本大会は、以上の主旨にのっとって子供たちが自ら考えて戦い、自分たちの中に自信や、今後何をしたら良いのかの課題を持ち帰ることができれば成功と考えます。大会期間中はコーチの方々の意見交換、考え方、経験の交流が積極的に行われることをお願いいたします。
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大会特別顧問 西本 晃二 東京大学文学部名誉教授 (元東京大学サッカー部)
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